鉱さいの堆積方法
鉱さい(廃さい)の粒度は、細砂~シルト~粘土です。
・粗粒分である細砂は 「サンド」と呼ばれ、かん止堤の築堤材として有効に利用されることも多いです。
・細粒分であるシルト~粘土は 「スライム」と呼ばれ、かん止堤側から堤内に向かってスラリー状にして放泥されることが多いです。
このサンドとスライムを分級する設備をサイクロンと呼び、遠心力を利用して圧力とノズル径などの調整により分級比率などを調整します。調整によってサンドとスライムの粒径加積曲線は変わりますが、下図はその一例です。
スラリー状にして放泥されたスライムは、堤内で沈降固液分離され、スライムを堤内に堆積すると共に、分離した水を上澄水として堤外に排水します。
沈降固液分離によって堆積されたスライムの粒度は、かん止堤に近いところでは沈降時間の早い粗粒分が多く、遠いところでは細粒分が多くなります。