一般に馴染みのある水ダムの堤体と、たい積場のかん止堤(沢を堰き止める形状)の大きな違いは、かん止堤背面に貯めるもの(堆積するもの)になります。
水ダムが水を貯めるのに対して、たい積場は鉱さい(廃さい)を堆積します。
この違いから堤体(かん止堤)の設置位置や形状、遮水の有無などにも違いが生じます。

特に流域については、水ダムが多くの流域の雨水・融雪水を効率よく最大限に集水できる位置に堤体を設置するのに対し、たい積場では流域を最小限に抑える位置にかん止堤を設置します。これは、堤内に雨水・融雪水をできるだけ流入させないためであり、付帯水路の施工規模を最小限に抑えることができるなどの理由があります。
近年、国外ではかん止堤の構造も多様な形状に変化しており、水ダムのような形状も見掛けられます。

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